あなたは正しく敬語を使えていますか?
敬語といっても、尊敬語、謙譲語、丁寧語などがあり、ただ語尾に「です」「ます」をつければ良いものではありません。
また、敬語は社会人にとって必須ですので、使いこなすことができなければいけません。
そこで今回は、敬語の中でも複雑で難しい、尊敬語と謙譲語の違いを解説していきます。
尊敬語とは
「尊敬語」は、相手を立てて、目上の人などに敬意を表したいときに使う言葉です。
また、相手の状態や動作など、相手が主体となるときに使います。
以下の例文をご覧ください。
・先生が来る。⇒先生がいらっしゃる。
・先生が言う。⇒先生がおっしゃる。
・本を読む。⇒本を読まれる。
例文のように、主体が自分ではなく相手の場合には尊敬語を使いましょう。
謙譲語とは
謙譲語の「謙」には「へりくだる」という意味があり、文字通り、自分を下げて相手に敬意を表すときに使う言葉です。
また、尊敬語とは反対に自分が主体になるときに使います。
以下の例文をご覧ください。
・先生の家に行く。⇒先生の家に伺う。
・先生に言う。⇒先生に申し上げる。
・本を読む。⇒本を拝読する。
例文のように、自分が主体となる場合には謙譲語を使いましょう。
丁寧語とは
「丁寧語」は、丁寧な言葉遣いで相手に敬意を表す使う言葉です。
語尾に「です」「ます」をつければ丁寧語となります。
以下の例文をご覧ください。
・先生の家に行く⇒先生の家に行きます。
・先生に言う。⇒先生に言います。
・本を読む。⇒本を読みます。
例文のように語尾に「です」「ます」をつけることによって、相手に丁寧な印象を与えることができます。
また、「~です」「~ます」だけではなく、「~ございます」とする場合も丁寧語になります。
尊敬語・謙譲語・丁寧語の違い
尊敬語と謙譲語の違いを簡潔にまとめると以下の通りです。
尊敬語⇒相手を立てる。(相手が主体)
謙譲語⇒自分がへりくだる。(自分が主体)
上記の通り、主体によって敬語が変わってきます。
話すときや文章を書く時に主体がどちらであるかを考えることが、尊敬語か謙譲語かを見抜くポイントです。
尊敬語か謙譲語かにより、言葉自体が変わるので覚えるのは大変でしょう。
ですので、積極的に使い慣れていくしかありません。
尊敬語・謙譲語の一覧表
良く使う敬語や、間違えやすい敬語を一覧表で紹介します。
動詞 | 尊敬語 | 謙譲語 |
言う | おっしゃる | 申し上げる |
行く・来る | いらっしゃる、お越しになる | 参る |
見る | ご覧になる | 拝見する |
食べる | 召し上がる | いただく |
読む | お読みになる、読まれる | 拝読する、お読みする |
する | なさる、される | いたす |
聞く | お聞きになる | 伺う、拝聴する |
与える・くれる | くださる | 差し上げる |
使う | 使われる、お使いになる | お使いいただく |
尊敬語と謙譲語が分からなくなったときには、この一覧表を参考にしてください。
まとめ
以上、尊敬語と謙譲語の違いについて解説しました。
最初は覚えることが大変ですので、間違えることを恐れずに積極的に使っていきましょう。
そうすれば徐々に身についていき、尊敬語や謙譲語を使いこなすことができるでしょう。
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